【産婦人科医コラム】私って将来妊娠できるかしら?-ご自身で可能な妊娠力・卵巣予備機能チェック~月経周期の短縮には要注意!-2019.05.31
今現在は妊娠・出産の予定はないけれども、将来は子供を産んで家族をもちたい。
でも将来、私って妊娠できるのかしら?そんな不安を抱えている方も多いことでしょう。
「妊娠できる身体か教えてほしい」
そう診察に訪れる方もいますが、実際のところ妊娠するまでわかりません。
卵巣・卵管・子宮(女性) が調和し、精子(男性) が活躍し、その双方がうまく重なり合ってようやく妊娠は成立します。
排卵誘発剤、人工授精や体外受精・・・
医学の進歩により、かつては妊娠の難しかったカップルも、随分と救われる時代となりました。
しかし、技術の進歩をもってしても克服の難しい最大の壁、それは「卵巣」です。女性の年齢が上昇すると妊娠しにくくなる、ご存知の方も多い事実ですが、その原因は「卵巣」にあります。
時間経過で卵子の数が減り、質も低下するためです。
将来妊娠する力がどれぐらいあるのか?
「卵巣予備能」とも呼ばれるこの力、病院での専門検査で知ることもできますが、実は、日常生活の中で、ご自身で簡単に推し量ることもできるのです。
誰にでもできる簡単な方法で・・・それは・・・
月経周期、月経量、月経痛の変化に注意を払うことです。
月経は規則的にめぐっていますか?これまでと比べ、月経の量や痛みに変化はありませんか?ぜひこのアプリ‘LiLuLa’で、月経日を登録することから始めてみましょう。
約1か月、28-35日周期の定期的な月経が理想です。
もし周期が短くなる、例えば25-26日と早くめぐってくるようであれば、また以前と比べて月経の量が減ってきた、と感じることがあれば、妊娠力低下のサインである可能性があり、要注意となります。
妊娠・出産の望みを叶えるためには、早めに人生プランの実現を目指すことをおすすめします。
最後にもう一つ大切なこと・・・日常の生活習慣です。
喫煙や不規則な生活、肥満や無理なダイエットが、将来の妊娠力低下につながることがわかっています。
ぜひこの‘LiLuLa’を活用し、月経という女性特有の現象、また自身の身体の健康に目を向けてみましょう。
将来の妊娠に向けての土台づくりはもうすでに始まっているのです。
村田泰隆
ARTクリニックみらい
女性へのメッセージ
ARTクリニックみらいは、お子様を望むご夫婦の‘妊娠’のお手伝いをする専門クリニックです。スタッフ一丸で、ご夫婦に‘みらい’を届けるべく、全力を尽くします。高度生殖医療(体外受精等)にも力を入れていますが、より自然な妊娠が理想と考え、タイミング指導や生活アドバイスにも注力しています。どうぞ気軽にお問い合わせください。 より自然な妊娠のためには、早い段階でご夫婦が正しい情報に触れ、自分達の身体に目をむけていただくことが大切となります。LiLuLaがきっかけとなり、より多くのご夫婦が、のぞむ妊娠・出産を成し遂げ、希望の‘みらい’を手にすることを願っています。