【事務局コラム】生理やピルに対する誤解を解消したい!大学生が起こした小さなアクション2024.02.05
こんにちは。LiLuLa事務局のリル子です。
みなさん、今日も健やかにお過ごしですか?
今回は、一人の大学生が起こした小さなアクションをご紹介させてください。
低用量ピルのことを「ライフデザインドラッグ」と呼ぶ人もいます。ピルで生理や妊娠を自分でコントロールし、自分らしく生きる。ピルは、女性の生活をより快適にするための選択肢の一つと言われていますが、まだまだネガティブなイメージを持っている人が多いです。
今回のコラムの主役は、ピルを服用することで毎月快適に過ごすことができるようになった大学生4年生の女性、大友さんです。
大友さんは現在ピルを服用中。若いうちから生理やピルに関して正しい知識をもっておくべきだという想いから、高校の授業で生理とピルに関するワークショップを開催したそうです。
大友さんにいくつか質問してみましたので是非最後まで読んでみてください!!
大友さんピルとの出会い
・ピルを服用しているそうですが、何がきっかけで、いつ頃から飲み始めたんですか?
私がピルを飲み始めたのは大学1年生からです。
生理痛は人並程度にありました。中学・高校と年齢を重ねるうちに生理痛が重くなり、高校生の頃には腹痛が酷く寝込むこともありました。さらには腰痛や吐き気の症状も出てきました。
見兼ねた母が、何か病気が隠れているかもしれないからと婦人科の受診を勧めてくれていましたが、婦人科に行くことが少し不安でなかなか行けずにいました。大学生になって、自分でアルバイトをしてお金を稼げるようになったため、婦人科受診を決心してピルを飲み始めました。
・ピルを飲み始めて生活が何か変わりましたか?
生理痛がとても楽になりました。元々の生理痛が10だとしたら、5から4くらいまでには痛みが軽減したと思います。
ピルを服用する前まであった腰痛や吐き気なども改善され、多少の生理痛はありますが寝込むほどではなく動き回れるようになりました。また、以前は重い生理痛により憂鬱な気持ちになることがありましたが、今は生理になっても楽に過ごすことができています。
実はピルを初めて飲み始めたころには不正出血があったのですが、私の場合は一週間ほどでなくなりました。今ではトラブルなく服用を継続できていて快適に過ごしています。
・生理痛がひどくて飲み始めたのですね。
生理痛がない人が避妊することを目的にピルを服用することについてどう思いますか?
自分のことを自分で守るために避妊目的で服用をすることはとても良いことだと思います。妊娠をすると体調の変化等、何かと負担が多いのは女性側なので、自分が望んだときに望んだ妊娠をするために自分のことを自分で守る。その観点がとても大事なのではないかと思います。
ピルを知ってもらうための取り組み
・なぜ高校でワークショップを開催しようと思ったのですか?
私自身、ピルを飲んでいることを人に話すと「副作用って大丈夫なの?」といったネガティブなイメージの心配がとても多かったです。私はピルを服用して良かったことが多いので、みんなに知ってもらいたいと思いました。
私も高校生の頃まではピルという言葉を聞くことはほとんどありませんでしたし、私がピルのことを詳しく知ったのは、婦人科に行くと決めて沢山のことをインターネットで調べたからです。それでもピルというものはよくわからなかったし、大丈夫なのかな?という不安を抱えながら婦人科に行きました。
この経験から高校というのは閉鎖的な空間で正しい情報を入手しづらいと思いました。もっと多くの人に早い時期にピルについての正しい知識を知ってもらいたいという気持ちから、高校でワークショップを開催しようと思いました。
★ワークショップについて
【講義内容】
- 産婦人科の先生からピルについて詳しい話
- 私がなぜピルを飲んでいるのか
【生理の疑似体験】
水が入ったペットボトル、ごみ箱、EMS腹筋ベルトを使用
生理痛がどんな痛みなのか、ピルを飲むとどれだけ軽減されるのかを体験
・ワークショップ開催後の高校生の反応はどうでしたか?
女子生徒からは、男性にも生理の大変さを知ってもらえてよかった、私のピル服用経験の話や産婦人科の先生の話がわかりやすかった、生理やピルの理解が深まった、等と言ってもらえました。
男子生徒からは、生理痛体験を通じて、予想以上の痛みだったという驚きの声や、ピルに対する認識が変わった等、嬉しい反応をもらうことができました。
・高校生たちの生理やピルに対する認識を変えることができたのですね。実行力が素晴らしいですね。
ワークショップに参加した高校生たちがピルを手にするためには別の課題もありそうですが。
やはり若い年代の人たちは婦人科へ行くハードルが高いので、そこが今後の課題だと思います。ワークショップを通じて、ピルに対してポジティブなイメージを持ってもらうことはできたと思うので、学校から婦人科への導線を作ってあげることがあってもよいかなと思います。
おわりに
あなたが起こす小さなアクションが目の前の誰かを救うことにもつながるかもしれません。
LiLuLa事務局も引き続き、世界の女性のWell-being向上に貢献できるよう活動してまいります!
LiLuLa事務局