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副鼻腔炎の原因と予防方法について2024.11.21

副鼻腔炎とは、副鼻腔という空洞の中の粘膜に炎症が起こる病気です。鼻水や鼻づまりだけでなく、頭痛などを引き起こすこともあります。この記事では、副鼻腔炎の原因と予防方法について解説していきます。

副鼻腔炎のおもな原因

副鼻腔炎は、鼻の穴とつながるように顔の目の上から頬あたりまで拡がっている「副鼻腔」と呼ばれる場所に、炎症が起きる病気です。副鼻腔には、前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる全4種類のパーツが左右合わせて8つあり、鼻だけでなく頭や歯にも影響がでる場合もあります。

副鼻腔炎の原因となるのは、細菌やウイルスの感染です。感染によって鼻腔に炎症が起こると、鼻腔とつながる副鼻腔にも炎症が起こってしまうことがあります。このように鼻腔に感染してしまう原因として最も多いのは風邪といわれています。風邪が長引いてしまうと、鼻腔内から副鼻腔へと炎症が広がってしまい、副鼻腔炎に発展する可能性があります。

花粉・カビ・虫歯などが原因になる場合もある

感染症以外にも、カビや花粉、ハウスダストやダニなどが原因となったり、気候や環境の変化などがきっかけとなったりするケースもあります。また、虫歯や歯周病から細菌が広がって副鼻腔炎を引き起こす場合もあるといわれています。

ストレスや疲れが原因の副鼻腔炎

副鼻腔炎のおもな原因は、細菌やウイルスの侵入です。免疫力が下がると細菌が侵入しやすくなるため、その分副鼻腔炎にかかりやすくなります。免疫機能の低下の主な原因として、ストレスや疲れなどが関係していますので、そういった意味ではストレスや疲れが原因になる可能性もあります。そのほかにも、食事や睡眠の乱れや運動の不足などが免疫機能を低下させ、感染症の原因になることがあります。現代人は生活リズムが不規則になったり、食事のバランスが崩れやすくなったりするなど、免疫機能を低下させる原因が増えているため注意しましょう。

タバコが原因の副鼻腔炎

副鼻腔炎はタバコの煙・喫煙が原因になる可能性もあります。鼻腔・副鼻腔内の粘膜は、細菌などの侵入から体を守る働きがあり、これらの粘膜がきちんと働くためには、鼻腔内が酸素で満たされている必要があります。鼻腔内にタバコの煙が入ってくると、酸素が足りなくなることで粘液がダメージを受け、十分なバリア機能が働かなくなってしまいます。

また、タバコの煙に含まれるニコチンも副鼻腔炎の原因になることがあります。これは、ニコチンの血管収縮作用で鼻腔・副鼻腔の粘膜が血行不良になり、粘膜のバリア機能が弱まってしまうことが原因と考えられています。喫煙者本人はもちろん、周りの人が副流煙を吸い込んだときにも影響するので、タバコの煙にはできるだけ近づかないようにしましょう。

副鼻腔炎を予防するために気をつけること

副鼻腔炎の多くは、風邪による鼻炎や咽頭炎などの炎症が副鼻腔内まで拡がることで発症します。このため、以下を心がけ風邪を予防し、風邪を引かないようにすることが副鼻腔炎の予防につながります。

  • 外出時にマスクを着用する
  • こまめな手洗い・うがいを心がける
  • 空気が乾燥しやすい季節には加湿器などで室内を適度に保湿する
  • 疲れや睡眠不足をためないよう、規則正しい生活を心がける
  • バランスのよい食生活を心がける
  • 風邪やインフルエンザが流行している時期は、人ごみを避ける
  • 鼻水が出るときはこめまにふき取って、鼻をすすらないようにする
  • 鼻を強くかみすぎない
  • 適切な治療を続けて、風邪をしっかり治しきる

おわりに:風邪の予防と花粉・カビ・タバコなどを避けることが副鼻腔炎の予防につながる

副鼻腔炎の原因は、鼻腔・副鼻腔内に細菌やウイルス、花粉などのアレルゲンが侵入して炎症が起こることです。また、鼻腔や副鼻腔の粘膜の免疫機能が下がるような、ストレスや生活習慣の悪化、喫煙なども間接的な原因といえるでしょう。ウイルスや細菌の感染を予防することはもちろんですが、健康的な生活を送り体調を整えることも、副鼻腔炎の予防につながります。この機会に、生活習慣を見なおしてみることをおすすめします。

(medicommi 2024/10/30)

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