杉浦真弓 名古屋市立大学大学院医学研究科 産科婦人科 教授 不育症研究センター長
女性へのメッセージ
不育症とは流産・死産を繰り返して生児が得られない状態と定義されます。つまり、原因に関わらず2回以上流産をされたら不育症と診断します。妊娠経験女性の4.2%が罹患しています。その原因は抗リン脂質抗体症候群、子宮奇形、夫婦染色体異常、流産した胎児の染色体異常です。原因がわからないこともありますが、85%の患者さんが精査後に出産されています。3回流産すると次は何もしないと100%流産すると思ってしまうかもしれませんが、抗リン脂質抗体症候群以外では薬剤投与の必要性はありません。出産をあきらめない気持ちが大切です。
プロフィール
主な経歴
1985年 3月
名古屋市立大学医学部卒業
1990年から不育症の研究に従事
国立浜松病院、名古屋市立緑市民病院勤務を経て、
2006年1月から現職
不育症研究センター長を兼任
認定資格
2012年1月27日 産科医療功労者厚生労働大臣賞
2017年5月31日 中日文化賞