妊娠の仕組みと不妊症になる原因「妊娠」が成立するまでの仕組み
「妊娠」とは、排卵、受精という過程を経て、子宮内膜に受精卵が着床して成長することです。妊娠に至るまでのそれぞれの流れについて説明しましょう。
排卵とは
排卵とは、卵子が卵巣内の卵胞という袋の中で成長し、十分に成熟して卵胞から排出されることです。
排卵された卵子は卵管采(らんかんさい)に取り込まれますが、その寿命は約24時間といわれています。
受精とは
精子は、男性の精巣のなかで1日におよそ1億2千万個つくられています。
性交によって腟内に射精されると、精子が自ら動いて卵管に向かいます。
精子の寿命は、一般的に72時間程度といわれます。
射精時には、一度に何百万個もの精子が放出されますが、卵子と出会えるのは最も元気のよい精子のみです。
精子が卵子の中に入るとお互いの遺伝情報を融合したひとつの細胞になります。これを受精と呼んでいます。
着床とは
卵管で卵子の核と精子の核が融合すると、細胞分裂がはじまります。
その後、分裂を繰り返しながら子宮へと向かい、7日程度で子宮内膜にもぐりこみます。これを着床といいます。
以上のすべてがよい環境のもとでタイミングよく行われて、はじめて妊娠が成立するのです。
POINT
- 排卵、受精を経て、受精卵が子宮内膜に着床して成長することを「妊娠」といいます。