妊娠を遠ざける病気と生活習慣妊娠を遠ざけてしまうNG習慣
妊娠を遠ざけてしまうのは、加齢や婦人科系の病気だけではありません。
ここでは、見直すべき生活習慣についてまとめます。
過度なストレス
精神的ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、妊娠に関わるホルモンの分泌が低下するといわれています。
女性は排卵が抑制され、男性は精子をつくる機能が低下するほか、ストレスによって勃起障害(ED)が引き起こされる可能性もあります。
不妊治療中には、周囲の心ない言葉に傷ついたり、妊娠しないことへの焦りや不妊治療にかかる時間的、経済的な悩みによる慢性的なストレスにさらされることも少なくありません。
ときには趣味を楽しみ、適度に体を動かすなどしてストレス解消をしましょう。
喫煙、アルコール
喫煙は、男性にとっては精子をつくる機能や性機能の低下に直結します。
女性は卵巣の老化を促進させると考えられており、流早産を招きやすく、出産に至っても低出生体重児の可能性が高まるといわれています。
アルコール摂取は不妊治療の成績に影響を及ぼすと考えられています。
体外受精により出産に至る確率と飲酒の関係を調べた米国の研究によると、週に4ドリンク *以上のお酒を飲む女性は、4ドリンク未満の女性と比べて出産に至る確率が16%低下し、パートナーも週に4ドリンク以上のお酒を飲むとその確率は21%低下すると報告されています。
[*1ドリンクは赤または白ワインで約118ml、ビールで約355ml、ウイスキーなどの強いお酒で約44mlに相当]
また、妊娠中の喫煙とアルコールは胎児に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。
妊娠3週前後で受精卵が着床しますが、この時期は妊娠したと自覚する前に喫煙やアルコール摂取をしてしまう可能性があります。
不妊治療を開始しているならば、早めに喫煙とアルコールは控えましょう。
POINT
- 不妊治療中は慢性的なストレスにさらされることも少なくありません。ときには趣味を楽しみ、適度に体を動かすなどしてストレス解消をしましょう。
- 不妊治療を開始しているならば、早いうちから喫煙とアルコールは控えましょう。