健康診断では不十分。婦人科検診はなぜ必要?代表的な「婦人科検診」の種類
「婦人科検診」にはいくつかの種類があります。代表的なものをご紹介しましょう。
代表的な「婦人科検診」
子宮頸がん検診
子宮頸部を検査用の綿棒でこすり、細胞を採取して、異常がないかどうかを調べます。数分で細胞を採取することができ、痛みもありません。
経腟エコー(超音波)検査
腟内に超音波を発する細長いセンサー(プローブ)を入れて、子宮や卵巣の形、内部の様子、癒着の有無などをチェックします。内診に抵抗がある人は、経腹超音波での検査も可能です。子宮筋腫、子宮内膜症の有無などが分かります。
乳がん検診
乳房超音波検査(乳腺エコー)、乳房エックス線検査(マンモグラフィー)があります。両者を組み合わせると、より精度の高い乳がん検診になります。
「婦人科検診」以外にも、婦人科でできる検査があります。気になる症状がある場合は、婦人科の先生に相談しましょう。
【参考】婦人科でできる検査
子宮体がん検査
子宮内膜の細胞を採取して、異常がないかを調べます。検査の際、ちょっとした痛みや不快感を覚えることがありますが、検査後に見られる多少の出血は数日でおさまります。
性感染症(STD)検査
おりもの検査:おりものを採取して細菌、クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナスなどの性感染症がないかをチェックします。血液検査:血液を採取して、梅毒、エイズ(HIV)、肝炎などに感染していないかをチェックします。
骨密度・ホルモンチェック
骨密度の測定や、更年期や卵巣機能をチェックする女性ホルモンの血液検査を行います。
甲状腺機能の検査
血液検査で、血液中の甲状腺ホルモンの値を調べて、甲状腺の病気がないかをチェックします。
年齢に応じた受けるべき検査一覧表
20歳までに受けたい検査
- 性感染症の検査(性交渉の経験がある場合)
20歳から25歳までに受けたい検査
- 性感染症の検査
- 子宮頸がん検査
25歳から35歳までに受けたい検査
- 子宮頸がん検査
- 乳腺検査(乳腺エコー)
35歳から40歳までに受けたい検査
- 乳がん検査(乳腺エコー、マンモグラフィー)
- 子宮頸がん検査
- 卵巣がん検査
- 生活習慣病検査
- 甲状腺検査
40歳以上で受けたい検査
- 乳がん検査(乳腺エコー、マンモグラフィー)
- 子宮頸がん検査
- 子宮体がん検査
- 卵巣がん検査
- 甲状腺検査