更年期ってなんだろう更年期から気をつけたい病気
一般的に、閉経前の女性は男性よりも高血圧や糖尿病といった生活習慣病になりにくいとされています。
これは、エストロゲン(卵胞ホルモン)には、血管をしなやかに保ち、脂肪や糖質の代謝を助ける働きがあるためと考えられています。
しかし、閉経によってエストロゲンの分泌が止まり、それに加え基礎代謝の低下により急激な体重増加が起こると、一変して女性も生活習慣病になるリスクが高まります。
また、コレステロールの増加により動脈硬化が進行して脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こしやすくなったりもします。
さらに、エストロゲンは骨が溶けるのを抑えることで、骨の健康を保つ役割を果たしています。
閉経後、この作用がなくなると骨が溶けやすくなり、その結果、骨粗鬆症になりやすくなりますので注意が必要です。
更年期を迎えたことをきっかけに、これまでの生活習慣を見直してみるのもよいかもしれません。
これ以外にも、更年期から女性が気をつけたい病気としては、甲状腺疾患、慢性関節リウマチ、乳がん、子宮体がん、卵巣がん、などがあります。
定期的に検診を受け、早期発見を心がけましょう。
POINT
- 生活習慣病のリスクが高まる更年期では、これまでの生活習慣を見直してみましょう。