女性性機能不全(FSD)
概要
女性性機能不全とは、性行為に対して苦痛を感じている病態で、英語の頭文字からFSDとも呼ばれています。幅広い年齢層で発症する可能性があります。
原因
FSDの発症には、向精神薬、循環器の病気の薬、ホルモン剤といった内服中の薬、糖尿病や高血圧などの病気、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌不足などが関与していると考えられています。ストレスなどの精神的な問題が影響していることも少なくありません。
症状
性的欲求の低下、性的快感が得られない、卵胞ホルモンの分泌不足による性行為時の痛みなどがみられます。
治療
内服中の薬が関与している場合は、それらの薬を減量または中止します。他の病気が関与している場合は、それらの病気を治療することでFSDの症状が改善されることがあります。精神的な問題が影響している場合は、カウンセリングなどが行われます。性行為時の痛みに対しては、ホルモン剤が用いられます。また、性行為時の痛みを軽くするために、潤滑剤の使用を勧められることもあります。